桜島フェリーは、鹿児島市と桜島を結ぶ重要な交通手段であり、車を利用して訪れる多くの観光客や地元住民にとって便利な存在です。桜島フェリーを利用する際の車の料金を調べている方に向けて、本記事では詳しい情報を提供します。
運賃の支払い方法や最新の料金の改定内容をはじめ、初めての方でも安心して利用できるフェリーの乗船方法、そしてお得な利用方法についても解説します。
また、鹿児島港や桜島港の乗り場の案内や、桜島の魅力を伝える観光案内もご紹介しますので、これから桜島を訪れる方はぜひ参考にしてください。
本記事の内容
- 桜島フェリーの大きさ別の車両料金
- フェリーの運賃支払い方法や対応する決済手段
- 最新の料金改定内容や割引サービスの詳細
- フェリーの乗船方法とお得な利用方法
桜島フェリー車の料金の詳細
桜島フェリーの車両の料金
桜島フェリーの車両料金は、車両の大きさによって変動します。具体的には、車両の全長が3メートル未満、4メートル未満、5メートル未満など、1メートル単位で細かく分類され、それに応じて料金が設定されています。
例えば、軽自動車などの3メートル未満の車両の場合、片道の料金は1,700円、往復の場合は3,400円です。これに対して、普通乗用車(4メートル以上5メートル未満)の場合、片道で2,350円、往復で4,700円と料金が高くなります。
桜島フェリーは、車両の料金に運転手1名分の旅客運賃が含まれている点が特徴。車に同乗している家族や友人がいる場合は、その分の旅客運賃が別途必要になります。
さらに、自転車やバイクなども特殊手荷物として扱われ、それぞれに対応する料金が設定されています。たとえば、自転車は片道160円、125cc以下の原付バイクは330円、750cc以上の大型バイクの場合は640円です。
なお、桜島フェリーの料金は2024年に改定されており、燃料費の高騰やフェリー事業の継続のために少し値上げされています。とはいえ、鹿児島市内と桜島を結ぶ重要な交通手段であり、24時間運行している点からも利便性は非常に高いです。
特に車で観光する際には、フェリーの車両料金を事前に確認し、予算を考慮に入れておくと良いでしょう。
自動車航送運賃・回数券
車両の種類 | 運賃(円) | 回数券 金額 6枚綴り | 回数券 金額 40枚綴り |
車長3m未満 | 1,280 | 6,400 | なし |
車長3m以上4m未満 | 1,700 | 8,500 | 45,900 |
車長4m以上5m未満 | 2,350 | 11,750 | 65,800 |
車長5m以上6m未満 | 2,630 | 13,150 | なし |
車長6m以上7m未満 | 2,940 | 14,700 | なし |
車長7m以上8m未満 | 3,720 | 18,600 | なし |
車長8m以上9m未満 | 4,530 | 22,650 | なし |
車長9m以上10m未満 | 5,530 | 27,650 | なし |
車長10m以上11m未満 | 6,540 | 32,700 | なし |
車長11m以上12m未満 | 7,500 | 37,500 | なし |
車長が1m増すごとに | 860 | なし | なし |
普通旅客運賃・回数券
区分 | 運賃(円) | 回数券 36枚綴り金額 |
大人 | 250 | 7,000 |
小児(1歳~小学生) | 130 | 3,640 |
障害者等※(手帳掲示必要) | 大人:130 小児:70 | 大人:3,640 小児:なし |
車両運賃の支払い方法
桜島フェリーの車両運賃は、桜島港での支払いが基本。支払い方法としては、現金のほか、クレジットカードや交通系ICカード(ラピカなど)が利用可能。
ただし、ラピカは車両の航送料には使用できませんのでご注意ください。乗船時には、係員の指示に従って料金所での支払いを行ってください。
桜島フェリーで車の運賃を支払う際に利用できる支払い方法は以下の通りです。
- 現金: 直接料金所で現金で支払うことができます。
- クレジットカード: JCB、VISA、MasterCard、AMEXなどの主要なクレジットカードが利用可能。料金所の職員に声をかけることで、クレジットカードでの支払いができます。
- 電子マネー: SuicaやPASMOなどの交通系ICカード、nanaco、WAON、楽天Edyなども使用可能。ただし、フェリー内でのチャージはできないため、事前にチャージを済ませておく必要があります。
- ICカード「ラピカ」: ラピカは桜島フェリー専用のICカードで、旅客運賃の支払いに利用できますが、自動車の航送料には使用できません。
桜島フェリーでは、これらの多様な支払い方法が用意されており、利用者は自分に合った方法でスムーズに運賃を支払うことができます。
料金の変更内容
桜島フェリーの料金は、2024年7月に改定されました。これは、燃料費の高騰やフェリー事業の経営維持を目的として行われたもの。
改定後、例えば中学生以上の旅客運賃は、従来の200円から250円に引き上げられています。
また、小学生以下の運賃も100円から130円へと改定されています。車両に関しても同様で、軽自動車や普通自動車の運賃も値上げされており、軽自動車は片道1,700円、普通乗用車(4メートル以上5メートル未満)は2,350円に設定されています。
このように、値上げは全体的に約20%程度となっており、燃料費や経営コストの増加に対応するための措置とされています。
また、桜島フェリーは鹿児島市内と桜島を結ぶ重要な公共交通機関であるため、その運行を持続可能にするために運賃の見直しが行われました。
値上げに伴い、定期券や回数券の割引率も調整されており、頻繁にフェリーを利用する通勤者や学生には比較的影響が少ないような配慮がされています。たとえば、定期券の割引率を高めることで、日常的にフェリーを利用する方々への負担軽減が図られています。
また、観光目的の利用者にとっても、料金の上昇はありますが、桜島観光自体の利便性や魅力は変わらないため、多くの観光客が引き続き利用しています。
運賃改定は事業継続のために必要な措置であり、フェリー利用者はこの点を理解しておく必要があります。また、今後も経済状況や燃料価格に応じて運賃の見直しが行われる可能性があるため、フェリーを利用する際は最新の料金情報を確認しておくことが大切です。
車に乗ったままで乗れますか
桜島フェリーは、車に乗ったままで乗船が可能。これはフェリーを利用する際の大きなメリットの一つであり、観光や移動の際に非常に便利。乗船手順もシンプルで、鹿児島港や桜島港に到着後、指示に従って車をフェリーに乗り入れるだけです。
フェリーのデッキには乗用車やバイクを収容するための広いスペースが設けられており、スタッフが適切に誘導してくれるため、初めての方でも安心して利用できます。
ただし、車両のサイズや重量によってはフェリーの収容スペースに制限がある場合もあります。特に、大型車両やバスなどを運搬する場合は事前の確認が必要。
また、車両運賃には運転手1名分の旅客運賃が含まれていますが、同乗者がいる場合には、別途旅客運賃を支払う必要があります。
そのため、車両運賃だけでなく、同乗者の料金についても事前に把握しておくとスムーズです。
さらに、乗船中に車内で待機することは可能ですが、長時間の乗船や休憩をする際には船内の客室やデッキを利用することをおすすめします。フェリーは15分程度の短時間の航行ですが、デッキに出て桜島や錦江湾の景色を楽しむこともできます。
乗船手続きはシンプルで手軽なため、車での旅行や観光にも適した移動手段と言えます。
運行スケジュール
桜島フェリーは24時間体制で運行しており、非常に高い利便性を誇ります。鹿児島市内と桜島をつなぐ重要な交通手段であり、どの時間帯でも移動が可能で、特に桜島住民や観光客にとって欠かせない存在。
通常、昼間は約15〜20分ごとに運行され、夜間でも30〜60分ごとの頻度で運航されています。このため、フェリーの時間を特に気にせずに移動ができ、観光やビジネスに柔軟に対応することができます。
所要時間は、鹿児島港と桜島港の間を約15分で結んでおり、短時間での移動が可能。フェリーの出発時刻は、桜島港と鹿児島港の双方で調整されているため、どちらの港からも同じ感覚で利用できます。
特に、通勤や通学、観光目的での利用者が多い日中には、頻繁にフェリーが発着しているため、待ち時間が少なく快適に利用できるのが特徴です。
運行スケジュールについては、季節や天候によって微調整が行われることもありますが、基本的には年間を通じて大きな変更はありません。また、フェリーは台風や強風などの荒天時でも安全を優先し、運行が中止されることがあります。
そのため、運航状況は事前に公式サイトや現地の案内所で確認しておくと安心です。このように、24時間対応の桜島フェリーは、時間を気にせず利用できる点で多くの利用者に支持されています。
定期券や回数券の案内
桜島フェリーでは、通勤や通学、頻繁にフェリーを利用する方に向けて、定期券や回数券の販売を行っています。定期券は主に通勤・通学者向けに提供されており、1ヶ月、3ヶ月の期間から選択することが可能。
例えば、大人の通勤定期券は1ヶ月6,750円、3ヶ月で20,250円となっており、通学定期券はさらに割安で提供されています。これにより、日常的にフェリーを利用する方々にとって、運賃の節約ができるため非常に便利です。
また、桜島フェリーには回数券もあり、通常運賃よりもお得に利用できます。例えば、回数券は36枚綴りで販売されており、大人の通常運賃250円に対して、回数券を利用すると1枚あたり約194円で利用できるため、長期的に考えると大きな節約になります。
特に観光だけでなく、仕事や定期的な移動が必要な場合には、回数券の利用が適しています。
さらに、フェリーを自転車やバイクと一緒に利用する場合も、定期券や回数券が利用可能です。例えば、原付自転車や二輪車に対しても定期券があり、自転車を頻繁に利用する通勤者にとっては非常に便利。
これに加えて、障害者割引が適用される特定の条件に該当する方には、さらにお得な料金で定期券を購入することができます。
このように、桜島フェリーの定期券や回数券は、利用頻度が高い方に向けて充実した割引サービスが提供されています。定期券の購入は、フェリー乗り場の窓口で行えますが、利用開始日の2週間前から購入できるため、事前に手続きしておくとスムーズです。
料金割引サービス
桜島フェリーでは、車両を利用する方に向けてさまざまな割引サービスが提供されています。これらの割引サービスは、通常料金よりもお得にフェリーを利用できるため、車で桜島を訪れる際にはぜひ活用したいものです。
主な割引サービスとして、コンビニで購入できる割引チケットや、団体利用者向けの割引があります。
まず、コンビニで発券できる片道割引や往復割引が人気です。ファミリーマートやローソン、セブンイレブンなどの主要コンビニエンスストアで割引チケットが購入可能です。
例えば、片道の割引では、車長3メートル以上4メートル未満の軽自動車の場合、通常1,700円のところを1,620円で購入できます。
また、往復割引もあり、往復で利用する場合はさらにお得。例えば、車長3メートル以上4メートル未満の車両であれば、通常運賃の3,400円が3,060円に割引されます。
このような割引は、頻繁にフェリーを利用する方や、観光で何度もフェリーに乗る予定のある方にとって非常に魅力的です。
さらに、団体利用者向けの割引も充実しています。15名以上の団体で利用する場合、車両運賃と旅客運賃が割引され、全体の運賃が約1割程度安くなります。学生団体の場合はさらに大きな割引が適用され、利用しやすい価格設定となっています。
また、事前に契約を締結した企業や団体は、年間の利用実績に応じて割引率が増える「後納契約割引」が適用されるため、長期的にフェリーを利用する法人にとっては大変有利な制度です。
利用実績が多ければ多いほど割引率が上がり、最大で30%の割引が適用されることもあります。
こうした割引サービスは、桜島フェリーを効率的に利用するための手段として非常に役立ちます。利用者の目的や頻度に応じて最適な割引を選択し、車料金を節約することで、桜島旅行やビジネス移動がさらに快適になるでしょう。
桜島フェリー車の料金と乗り場の案内
鹿児島港フェリー乗り場の案内
鹿児島港フェリー乗り場は、鹿児島市の中心部に位置しており、市内の主要な交通手段にアクセスしやすい場所にあります。鹿児島中央駅からはバスやタクシーでのアクセスが便利で、フェリー乗り場まで約15分程度で到着。
また、鹿児島空港からもバスが運行しており、空港からのアクセスも良好です。観光客にとっても、迷わずに到着できる立地にあるため、鹿児島観光のスタート地点としても最適です。
フェリー乗り場には、チケット購入のための券売機や案内所が設置されており、初めて訪れる方でもスムーズにフェリーを利用できるよう配慮されています。乗船手続きはシンプルで、事前予約の必要がないため、出発時間に合わせて直接乗り場に行き、そのままチケットを購入して乗船できます。
運行頻度が約15~20分と非常に高いため、特に時間を気にせず利用できるのも大きな利点です。
また、鹿児島港フェリー乗り場周辺には、駐車場やコンビニエンスストア、カフェなどがあり、乗船前後の待ち時間を快適に過ごすことができます。フェリーに車両を乗せる場合は、車両専用の入り口があり、スタッフの指示に従って駐車位置に車を停めるだけで準備が完了します。
フェリー乗り場には表示や案内板も充実しており、桜島への旅行をスムーズに始められるようになっています。
桜島港フェリー乗り場の案内
桜島港フェリー乗り場は、桜島側の玄関口として機能しており、桜島観光を楽しむ多くの方が利用しています。このフェリー乗り場は、桜島の主要観光地へアクセスするための重要な拠点であり、フェリーを降りた後すぐに桜島観光をスタートさせることができます。
桜島港からは、徒歩圏内で桜島ビジターセンターや溶岩なぎさ遊歩道などの観光スポットに行けるため、非常に便利です。
桜島港フェリー乗り場も、チケット購入や案内所のサービスが整備されており、観光客が迷うことなく利用できる環境が整っています。フェリーの乗り降りはシンプルで、特に車を利用する場合もスムーズに乗船・下船できます。
桜島側から鹿児島市街地へ戻るフェリーは24時間運行しており、深夜でもフェリーを利用できる点が特徴。急な予定変更や夜間の移動にも対応しているため、観光スケジュールが柔軟に組めます。
さらに、桜島港周辺には観光案内所が設置されており、桜島の火山情報や観光情報をリアルタイムで提供しています。火山活動が活発な地域であるため、観光を始める前に最新の情報を確認することが推奨されています。
加えて、桜島港にはレンタカーサービスやレンタル自転車もあるため、桜島を車や自転車で一周するプランを立てるのもおすすめです。桜島港フェリー乗り場は、桜島観光のスタート地点として機能的で便利な施設が整っています。
桜島の観光案内
桜島は、鹿児島県のシンボルともいえる活火山で、多くの観光スポットが点在しています。桜島の観光の魅力は、まずその迫力ある自然景観。桜島自体が活火山でありながら、訪問者は安全な範囲内で火山活動を間近に感じることができます。
代表的な観光スポットとしては、桜島ビジターセンターや湯之平展望所が挙げられます。ビジターセンターでは、桜島の歴史や火山活動について学ぶことができ、湯之平展望所からは、桜島の山頂や錦江湾を一望する絶景が楽しめます。
また、桜島には自然を満喫できる遊歩道も整備されており、特に「溶岩なぎさ遊歩道」は人気のスポット。この遊歩道では、かつての噴火によって形成された溶岩の大地を歩きながら、桜島の自然の力を感じることができます。
さらに、足湯施設もあり、観光の合間にリラックスすることができる点も魅力です。桜島一周は車で約1時間程度なので、ドライブしながら各観光地を巡ることも可能です。
その他、桜島には温泉地も多く、観光の後に温泉で癒やされるのもおすすめ。特に「桜島シーサイドホテル」の天然温泉は、海を眺めながら入浴できる絶好のロケーションで、多くの観光客に人気です。
また、地元の名産品として有名な桜島大根や桜島小みかんなど、特産物を味わうことも観光の楽しみの一つ。観光と自然、食事が融合した桜島は、一度訪れる価値のある魅力的なスポットです。
桜島の火山活動によるフェリーへの影響
桜島は活火山であり、日常的に噴火が観測されていますが、その火山活動がフェリー運航に与える影響は限定的です。
桜島フェリーは24時間体制で運行しており、通常の噴火や火山灰の降下が発生した場合でも、フェリーは基本的に運航を継続しています。
これは、桜島フェリーが鹿児島市内と桜島を結ぶ重要な交通手段であるため、可能な限り運航を停止しないように設計されているからです。
ただし、非常に大規模な噴火や、火山活動によって視界が極端に悪化する場合には、一時的に運休となることがあります。
特に、火口周辺で警戒が強化される「噴火警戒レベル3以上」の場合は、フェリー運航にも影響が出ることがあり、フェリーの安全を最優先して運休の判断が行われます。
これに加え、桜島の周辺では火山灰が降ることがよくありますが、フェリーの運航においては火山灰の影響は大きくありません。ただし、風向きによっては車両や人に灰が積もることがあるため、乗船前に車両の窓を閉めるなどの対策が必要です。
また、桜島では噴火警報が発令された場合でも、フェリーターミナル内で最新の情報が提供され、乗客が安全に対応できる体制が整っています。
地元の観光案内所やフェリー運営会社も、定期的に最新の火山活動情報を提供しており、観光客が安心して利用できるようサポートしています。
そのため、桜島の火山活動を恐れる必要はなく、基本的に安全にフェリーを利用し、観光を楽しむことが可能です。
桜島フェリー車の料金
本記事の内容をまとめます。
- 桜島フェリー 車料金と利用方法のまとめ
- 桜島フェリーの車料金は車両の大きさによって異なる
- 軽自動車は片道1,700円、往復で3,400円
- 普通乗用車(4メートル以上5メートル未満)は片道2,350円、往復4,700円
- 車両料金には運転手1名分の旅客運賃が含まれている
- 同乗者の旅客運賃は別途必要
- 自転車は片道160円、原付バイクは330円、750cc以上のバイクは640円
- 車両の運賃支払いは現金、クレジットカード、電子マネーが利用可能
- ラピカは車両の航送料には使用できない
- 桜島フェリーは24時間運行しており、利便性が高い
- 運行頻度は昼間15~20分ごと、夜間30~60分ごと
- 定期券や回数券の利用でお得に乗船できる
- コンビニで割引チケットを購入すると料金が安くなる
- 団体利用の場合、運賃が割引される
- フェリー運行は通常の火山活動による影響は少ない
- 車に乗ったままフェリーに乗船できるため、観光にも便利
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