雄大な大地に地平線が広がり、夕日に照らされた道路をバイクで疾走する光景は、多くのライダーのあこがれ。
しかし、聖地である北海道でのツーリングに挑戦する中で「北海道のツーリングはつまらない」という声を耳にすることがあります。期待の大きさとのギャップや天候の変化、長距離移動による疲労などが、思うように楽しめない原因となることがあるからです。
しかし、正しいルート選びやバイク選び、交通手段の工夫、そして魅力的な観光地を組み込むことで、初心者でも満足できる旅を実現できます。北海道のベストシーズンである6月から9月にかけては、広大な自然の中で満開の花々を楽しめる富良野・美瑛、最北端の宗谷岬、世界遺産の知床半島など、素晴らしい景色とアクティビティが待っています。
本記事で紹介するポイントを押さえ、北海道ツーリングの魅力を存分に楽しんでください。
本記事の内容
- 北海道ツーリングがつまらないと感じる主な理由
- 初心者向けの飽きないルート選びやバイク選びの重要性
- 広大な北海道を楽しむための観光地や交通手段の工夫
- ベストシーズンの美しい風景や特有の魅力的な体験
北海道のツーリングがつまらないのは本当?
北海道ツーリングで得られる非日常体験
北海道のツーリングには、普段の生活では得られない特別な体験が待っています。その一つが、広大な自然の中を走る爽快感です。どこまでも続く直線道路や、果てしなく広がる草原、山々の絶景など、圧倒的なスケールの風景が広がり、走るたびに新しい感動を味わえます。
自然に溢れる北海道では、野生動物と出会うことも非日常的な体験です。エゾシカやキツネ、クマゲラといった動物たちが道路脇や森で見られることもあり、運が良ければ知床半島や釧路湿原で珍しい野生動物の姿を垣間見ることができます。自然の中で生きる動物たちとの遭遇は、ライダーならではの特権です。
さらに、北海道のグルメも非日常の楽しみ。港町の新鮮な海鮮や、富良野・美瑛エリアの農産物、十勝地方の酪農品など、各地でご当地の味を堪能できます。ツーリングで疲れた体に染みわたる美味しさは、特別なご褒美のように感じられるでしょう。
温泉も北海道ならではの非日常体験です。道内には多くの温泉地が点在しており、露天風呂や硫黄泉、鉄分豊富な泉質など、地域ごとに異なる温泉を楽しめます。自然の中でゆっくりと温泉に浸かることで、ツーリングの疲れを癒し、心も体もリフレッシュすることができます。
このように、北海道ツーリングでは壮大な景色、野生動物、美味しいグルメ、そして温泉と、日常から離れた特別な体験が盛りだくさんです。ツーリングならではの視点で、ぜひ北海道の非日常を存分に楽しんでみてください。
つまらないとされる理由
北海道のツーリングが「つまらない」とされる理由には、個人の好みや期待の違いによるものが大きいです。
まず、期待値の問題があります。多くの人が北海道に行く前に「雄大な自然を満喫できる」といったイメージを持ちますが、到着してみると広大な景色がずっと続くため、「ただ単調な景色ばかり」と感じてしまう場合があります。特に内陸部や長い直線道路を走ると、変化の乏しい風景が延々と続き、単調で飽きやすいと感じるかもしれません。
次に、考えられるのが天候の問題。北海道は季節によって天候が変わりやすく、突然の雨や霧、風に見舞われることがあります。ツーリングを楽しむ予定であっても、悪天候に阻まれると旅そのものがおっくうに感じるでしょう。特に雨の中を走ると疲れや寒さで景色を楽しむ余裕もなくなります。
距離感の違いもあります。本州でのツーリングと比べて北海道は広大で、目的地までの移動にかなりの時間がかかることも。そのため、休憩を取らずに長距離を走り続けると、体力的な疲労も相まって「思っていたほど楽しくないな」と感じてしまうのです。
これらの要因が複合的に絡み合い、結果的に「つまらない」と感じる人が出てくるのです。
飽きるのを防止するためのポイント
北海道でのツーリングで飽きると感じないためのポイントはいくつかあります。まず、ルート選びが重要です。前述のとおり、内陸部では単調な景色が続くため、海沿いや山岳地帯を走るルートを選ぶと、風景の変化を楽しめます。例えば、日本最北端の宗谷岬や知床半島など、観光地や絶景スポットを巡るようにすると、新鮮な刺激を受けられます。
次に、現地のグルメや観光スポットを積極的に楽しむことも重要。セイコーマートのホットシェフを利用して安くて美味しいカツ丼を食べたり、地元の海鮮やスープカレーなど北海道特有の食事を堪能したりするのは、旅の満足度を大きく高めてくれます。観光スポットでは、博物館や温泉などもあるので、ツーリングの合間にリフレッシュするのもおすすめです。
さらに、無理のないスケジュールを立てることも大切です。広大な北海道を一度に全部巡るのは難しいため、エリアごとに日程を分けて、1日に走る距離や時間を適度に設定すると疲れを感じにくくなります。キャンプ場やライダーハウス、ビジネスホテルでしっかりと休息を取り、無理をしない旅にすることも飽きを防ぐコツです。
以上のような工夫で、北海道ツーリングの楽しさを最大限に引き出し、飽きることなく旅を続けることができるでしょう。
費用を抑えて最大限楽しむ方法
北海道ツーリングの費用を抑えて最大限に楽しむための方法として、まず移動手段の工夫があります。
関東や関西から北海道に向かう際はフェリーが一般的ですが、早めに予約を取ることで割引が受けられる場合があります。また、車種や排気量によってフェリー代も異なるため、燃費の良いバイクを選ぶと総コストを抑えられるでしょう。さらに、ガソリン代を節約するために現地の安いスタンドを事前に調べておくのも良い方法です。
次に、宿泊費を抑えるにはキャンプ場やライダーハウスの利用がおすすめ。北海道には無料または格安のキャンプ場が多く、温泉併設の場所もあります。ライダーハウスは1泊1,000円前後で泊まれる施設が多く、ライダー同士で交流する良い機会にもなります。ビジネスホテルの利用も検討できますが、事前予約や早期割引を利用することで安く泊まれます。
食費については、セイコーマートという北海道特有のコンビニチェーンを活用すると、リーズナブルかつ美味しい食事を手に入れられます。特に、店内で調理されたホットシェフの商品はカツ丼や弁当など種類が豊富で満足度が高いです。また、道の駅や地元の市場で新鮮な食材を購入し、自分で料理することで費用を抑えることも可能です。
観光スポットの選び方も重要です。北海道には自然景観の名所が多く、無料で楽しめるスポットも豊富。例えば、知床や宗谷岬、富良野のラベンダー畑など、景色を堪能できる場所がたくさんあります。また、有料の博物館や温泉も、事前に割引クーポンを入手すればお得に利用できます。
こうした工夫を取り入れることで、費用を抑えつつも北海道ツーリングの魅力を最大限に楽しむことができるでしょう。
初心者向けのルート選び
北海道におけるツーリングの初心者向けのルート選びでは、無理なく安全に楽しめることが重要です。
まず、道央エリアは初めての方にとって理想的なルートです。札幌や小樽、富良野、美瑛といった観光スポットが点在し、アクセスもしやすいため、初めてのツーリングでも安心です。札幌から富良野・美瑛へ向かう道中では、美しい丘陵地帯や花畑が広がり、定番の絶景ポイントを巡れます。
道南エリアでは、函館や洞爺湖、ニセコなどの観光地が含まれるため、比較的穏やかな道路環境でツーリングを楽しめます。特に函館からニセコまでのルートは、海岸線や湖を眺めながら走ることができ、初心者でも走りやすいルートが整備されています。温泉地や海鮮市場なども多く、グルメやリフレッシュにも最適です。
道東エリアは少し広範囲ですが、釧路湿原や知床半島、摩周湖などの大自然が楽しめるスポットが豊富です。広大な湿原や湖畔、海沿いの絶景を堪能できるため、ルートごとに印象が大きく変わります。道東では距離が長くなりがちなので、各スポットでしっかりと休憩を取ることをおすすめします。
これらのエリアを組み合わせることで、初心者でも無理なくツーリングを楽しめるルートが作れます。いずれの場合でも、観光スポットの近くにキャンプ場やライダーハウスが多いので、宿泊場所の確保も容易。無理のないルートで、北海道ツーリングの素晴らしさを満喫してください。
最適なバイク選びの基準
北海道のツーリングで最適なバイクを選ぶ際の基準は、走行距離、積載量、路面の状況に対応できるかどうかが重要です。
走行距離に関しては、道の広さとスポットの多さから1日数百キロ走ることも珍しくありません。そのため、長距離走行でも疲れにくく、快適に乗れるバイクが求められます。乗車姿勢が自然で前傾しすぎないアドベンチャーやアメリカン、クルーザータイプは長時間の走行に適しています。
次に積載量の観点では、キャンプや長期旅行のために大量の荷物を積む場合もあるため、シートバッグやパニアケースが取り付けられるバイクが理想的。タンデムシートが広くサイドバッグやリアボックスが簡単に装着できる車種は特に便利です。
また、バイクによってはガソリンタンクの容量が異なり、航続距離が短いバイクでは途中で頻繁に給油が必要になります。できるだけ長く走れるバイクを選ぶとツーリングが快適になります。
路面状況については、北海道の道路にはアスファルトが波打っていたり、未舗装路が混ざっていることもあるため、悪路走破性が高いバイクが理想的です。オフロードバイクやアドベンチャーバイクは、タイヤの大きさやサスペンションの高さから悪路にも強く、路面の変化に対応できます。
これらの要素を考慮して、自分の走り方や旅行スタイルに合ったバイクを選ぶことが大切です。自分にとって最適なバイクを選べば、北海道の美しい景色を存分に楽しめるでしょう。
交通手段の違いによるメリットとデメリット
北海道にツーリングへ行く際には、どの交通手段を使うかが重要です。それぞれの交通手段にはメリットとデメリットがあるため、自分の予算や時間、好みに合わせて選択することが大切です。
- フェリーで行く場合
メリット
フェリーは、バイクと一緒に移動するのに適した方法で、長距離の移動でも身体への負担が少ないこと。船内でゆっくり休むことができ、旅の疲れをリフレッシュできます。また、フェリーの料金にはバイク運賃も含まれるため、比較的コストパフォーマンスが良いです。
デメリット
一方で、時間がかかることがデメリットです。関東からだと苫小牧まで1日以上の航海になるため、限られた日程では移動だけで時間が消費されてしまうことがあります。
- 飛行機で行く場合
メリット
飛行機は、短時間で目的地に到着できるのが最大のメリットです。現地でのツーリング時間を確保しやすく、遠方からでも短期間で北海道のツーリングを楽しめます。レンタルバイクの活用により、現地ですぐにバイクを借りて走ることができます。
デメリット
レンタルバイクの費用や装備品の持ち込みが必要なため、バイクそのものにこだわりたい方には不向きです。また、飛行機とレンタルのコストがかさむことから、予算が増える可能性があります。
- 自走で行く場合
メリット
自走で行く場合、自分のバイクに慣れているため、旅の途中でも快適に走行できます。また、本州の風景を楽しみながら、ルートや休憩場所を自由に決められるのも魅力です。自分のペースで行動できるため、フレキシブルな旅行が可能です。
デメリット
首都圏から青森まで自走するのは距離が長く、体力的に負担が大きいです。途中で宿泊や休憩をとる必要があるため、コストと時間が増える可能性もあります。さらに、本州から北海道に渡るためのフェリー代が必要となります。
これらの交通手段のメリット・デメリットを比較して、自分のスケジュールや予算に合った方法を選択しましょう。
フェリーで到着する港
北海道へのツーリングでは、フェリーで行くことが一つの楽しみ方となります。特に本州からの長距離移動であれば、フェリーを使うことで快適な移動と共にバイクも一緒に運べるため便利。フェリーで向かった際には、北海道のどこの港に到着するのかを紹介します。
苫小牧港は道央エリアの玄関口であり、千歳空港にも近いことから利便性が高いです。茨城県の大洗港からの商船三井フェリーと、敦賀・新潟・秋田港から新日本海フェリーが就航しており、広大な駐車スペースも備えています。苫小牧港からは道央エリアの札幌や小樽、登別温泉などの観光地へアクセスしやすいのが特徴です。
小樽港も利用が可能な港です。舞鶴や新潟からのフェリー(新日本海フェリー)が発着し、港の近くには運河やレトロな街並みが楽しめる観光スポットが集まっています。小樽からは札幌や富良野、美瑛といったエリアへの移動が比較的スムーズです。
また、函館港も外せません。津軽海峡フェリーで青森や大間から函館へ直接アクセスでき、道南エリアを中心に探索するのに最適です。函館の夜景や五稜郭、湯の川温泉など多くの観光スポットが近くにあり、津軽海峡を越えた先に待つ自然豊かな風景も魅力です。
これらの港はそれぞれ特徴があり、目的地やルートによって選び分けると良いでしょう。フェリーでの移動中は船内でゆっくりと休み、北海道上陸後の走行に備えられます。移動の負担を軽減しながら、新たな旅のスタートを楽しめるのがフェリー移動のメリットです。
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北海道のツーリングがつまらないなんて嘘!見逃せない楽しみ
北海道ツーリングのベストシーズン
北海道ツーリングのベストシーズンは、6月から9月にかけての夏の時期です。この期間は気温が比較的安定し、長い日照時間とさわやかな風がライダーにとって理想的な環境を提供します。特に6月から7月は花々が咲き誇り、美しい景色を満喫しながら走ることができるでしょう。
ベストシーズンの魅力は、やはり涼しい気候と素晴らしい自然風景です。本州の夏は高温多湿でツーリングには厳しい条件となりますが、北海道はさわやかな気候で、日中でも快適に走ることができます。
さらに、6月から7月にかけては富良野や美瑛などの花畑が満開となり、見渡す限りの美しい花々が広がる景色は北海道ならではの魅力。8月には小麦や大豆などの作物が一斉に成長し、広大な農地が金色に輝く様子が感動的です。
また、この時期は北海道全体で多くの観光イベントやお祭りが開催されるため、ツーリングの合間に訪れるのも楽しいでしょう。特に、ラベンダーや花のフェスティバル、港町の海鮮祭りなどは地元のグルメと文化に触れる機会となります。
一方で、このベストシーズンは観光シーズンでもあるため、人気のキャンプ場や宿泊施設は混雑することが予想されます。宿泊先の予約や人気スポットへの訪問を事前に計画し、快適に楽しむための工夫が必要です。それでも、涼しい気候、広大な自然、豊かな文化が楽しめるこの時期こそ、北海道ツーリングを最大限に堪能できる期間です。
おすすめの観光スポット
北海道には広大な自然と多様な観光スポットが点在しているため、ツーリングでの訪問先として魅力的な場所が多くあります。ここでは、特におすすめの観光スポットをご紹介します。
富良野と美瑛エリアは、カラフルな花畑と丘陵地帯が広がる北海道屈指の観光地です。夏にはラベンダーやひまわり、ポピーなどが一斉に咲き誇り、鮮やかな景色が楽しめます。ファーム富田や四季彩の丘で花畑を眺めたり、丘を巡るパッチワークの道で絶景ドライブをするのもおすすめです。
次に、知床半島の自然保護区エリアも見逃せません。知床五湖は湖面に原生林や山々が映り込む美しい風景が見られます。知床峠を越えて羅臼側へ抜けると、クジラやイルカなどの野生動物が見られるクルーズ船も出ています。カムイワッカ湯の滝で自然の温泉に浸かるのも特別な体験です。
札幌や小樽のような港町もツーリングでの立ち寄りスポットとしておすすめ。札幌では時計台や大通公園、すすきのなど市街地の観光が充実し、小樽は運河沿いのレトロな街並みと海鮮市場が人気です。港町のグルメや観光を楽しみつつ、北海道らしいロマンチックな風景を味わうことができます。
さらに、道南エリアの函館では、夜景スポットの函館山や五稜郭、温泉など多様な観光地が訪れる価値を高めています。地元の朝市で新鮮な海産物を楽しむのもおすすめです。
北海道の観光スポットはそれぞれがユニークで、ツーリングでしか味わえない発見が多いので、計画的に巡ることで充実した旅になるでしょう。
おすすめのキャンプ場
北海道でツーリングをする際、自然の中でゆったりと過ごせるキャンプ場は欠かせない存在です。おすすめのキャンプ場はいくつかありますが、特に人気の高い3つをご紹介します。
まず、道東エリアにある「和琴湖畔キャンプ場」は、湖畔に直接テントを張ることができ、静かな湖面に映る山々を眺めながら過ごすことができます。温泉も近く、ツーリングでの疲れを癒やすのにも最適です。また、夜になると満天の星空が広がり、自然の中でリラックスした時間を楽しめます。
次に、道北の「美深温泉キャンプ場」もおすすめです。温泉施設に隣接し、温泉好きのライダーにはぴったりの場所です。ここは整った設備で快適にキャンプができるうえ、森や川に囲まれた静かな環境で、自然を楽しみながらゆっくり過ごせます。温泉に浸かり、雄大な風景の中でキャンプをする贅沢な時間が待っています。
さらに、道央の「オロウエン大滝キャンプ場」も人気のスポット。川沿いの自然に囲まれた立地で、マイナスイオンたっぷりの空気の中、清涼感あふれるキャンプ体験ができます。水遊びや釣りも楽しめるため、ファミリーでの利用にも適しています。
このように、北海道のキャンプ場は広大な自然と快適な施設が融合しており、ツーリングの合間に一息つく場所としても理想的です。それぞれのエリアで特色が異なるため、旅のルートに合わせてキャンプ場を選ぶことで、より充実したキャンプ体験が得られるでしょう。
北海道のツーリングを計画する際の心構え
北海道ツーリングを計画する際には、その広大な土地と特有の気候を理解することが大切です。まず、距離感について考えましょう。北海道はその広さゆえに、主要な都市間でも移動に時間がかかります。
そのため、無理なルートを組んでしまうと、観光や休憩の時間が減ってしまい、疲れも蓄積しがち。余裕を持ったプランニングで、1日の走行距離をあらかじめ設定することが重要です。
次に、気候の変化に対応することも必要です。夏でも朝晩は冷え込むことがあるため、保温性のある防寒具を持参しましょう。また、突然の雨や霧が発生しやすいため、レインウェアやバイク用の防水装備も忘れずに持っていくべきです。気象予報をこまめにチェックし、走行時には安全第一で無理な走行を避けましょう。
また、ガソリンスタンドが少ないエリアも多いため、燃料補給はこまめに行うことが肝心です。特に田舎道や道東エリアでは100km以上スタンドがないこともあるため、早めに給油する習慣をつけておくと安心。携行缶やシュポシュポを持参するのも有効な対策です。
最後に、旅の心構えとして「臨機応変さ」も大切です。道が予想外に混んでいたり、天候が悪化したりする場合、予定を変更する柔軟性を持つことで、旅のストレスが軽減されます。あらかじめ予備のルートを考えておくと安心。
北海道は広くて豊かな土地なので、訪れたいスポットが多すぎて全部回るのは難しいもの。行けなかった場所は次回のツーリングの楽しみにして、気楽に楽しむことを心がけましょう。
ツーリングで満足度を高めるための準備
北海道ツーリングを最大限に楽しむためには、事前の準備が欠かせません。満足度を高めるための具体的な準備ポイントをいくつか紹介します。
まず、バイクの整備が最優先です。長距離を走るため、オイル交換やタイヤの状態、ブレーキの確認など基本的な整備をしっかり行いましょう。予備の工具や部品も携行しておくと、もしものトラブル時に役立ちます。特に北海道ではバイクショップが遠く、部品の入手も難しいため、予防策を講じることが重要です。
次に、持ち物のリストを作成し、旅に必要なアイテムを確実に用意することです。レインウェアや防寒具、地図やナビ、携帯電話の充電器、医薬品などは必須アイテムです。特に、レインウェアと防寒具は想像以上に役立ちます。また、予備の着替えも十分に用意しましょう。フェリーや道の駅で洗濯する場合でも、雨で濡れてしまったときのために乾いた服を持っていると快適です。
さらに、宿泊先や観光スポットの事前予約も計画をスムーズに進めるために重要です。人気のキャンプ場や観光スポットは混み合うことがあるため、早めに予約することで安心して旅を楽しめます。また、フェリーの予約は混雑期に特に重要です。定員に達してしまうこともあるため、早めに日程を確定して予約しましょう。
最後に、旅の目的を明確にすることが満足度を高めるポイントです。宗谷岬や知床半島を目指すのか、温泉巡りやグルメを楽しむのか、目的がはっきりしていれば、計画が立てやすくなります。旅の軸を決めたうえで臨機応変に計画を調整することで、思い出に残るツーリング体験ができるでしょう。
北海道 ツーリングで味わえるご当地グルメ
北海道ツーリングの魅力の一つは、地域ごとの特色あるご当地グルメを味わえることです。広大な大地に恵まれた北海道には、新鮮な食材や独自の料理が数多くあります。代表的なグルメからおすすめの楽しみ方まで、具体的に紹介します。
まず、北海道といえば新鮮な海産物。特に函館、釧路、小樽などの港町では、旬の魚介類を使った海鮮丼や寿司が絶品です。朝市で獲れたてのウニやイクラ、ホタテなどを丼でいただけるほか、鮭やタラバガニの刺身なども人気です。どれも新鮮でボリューム満点なので、朝からしっかりエネルギーをチャージできます。
帯広の豚丼は豚肉の旨みと甘辛いタレの組み合わせが絶妙な一品。タレが染み込んだご飯との相性は抜群で、香ばしい匂いが食欲をそそります。また、札幌や旭川で味わえるラーメンも忘れてはいけません。札幌ラーメンは味噌をベースに、濃厚でコクのあるスープが特徴です。旭川ラーメンは醤油ベースで、魚介出汁が効いたやや甘みのあるスープが魅力的です。
さらに、北海道にはセイコーマートというローカルコンビニが多くあり、「ホットシェフ」コーナーの店内調理メニューも見逃せません。特にカツ丼やザンギ(唐揚げ)はボリュームと味に定評があり、手軽にご当地グルメを楽しむことができます。ツーリングの途中で立ち寄り、気軽に購入できるのも大きな利点です。
最後に、北海道の酪農産業を活かした乳製品やスイーツもおすすめ。美瑛や富良野で生産されるソフトクリームやチーズ、バターは、爽やかな風味と濃厚な味わいで大人気です。新鮮な牛乳で作られたジェラートやヨーグルトも、ツーリングの疲れを癒してくれます。
このように、北海道ツーリングでは各地でさまざまなご当地グルメを味わうことができるため、食べ歩きのプランを組んで旅を楽しむのも良いでしょう。
写真映えするスポット
広大な自然と美しい景観が広がる北海道には、写真映えするスポットが数多くあります。これらのスポットを巡るときは、カメラを片手に思い出を残すことができるでしょう。北海道ツーリングで特におすすめのフォトスポットをいくつか紹介します。
まずは、知床半島の知床五湖です。世界自然遺産に登録されている知床五湖は、湖面に映る山々と原生林の調和が美しく、神秘的な雰囲気が漂います。季節や時間帯で異なる表情を見せるため、四季折々の写真が撮れるのも魅力的です。特に晴れた日には湖面に空が反射し、幻想的な風景が広がります。
次に、宗谷岬は日本最北端の岬として有名で、ライダーにとっても特別な場所です。「日本最北端の地」の記念碑と一緒にバイクを並べて写真を撮れば、一生の思い出に残ることでしょう。晴れた日には、ロシアのサハリンも見えることがあり、その美しい景色に圧倒されます。
また、富良野の美瑛エリアも人気のフォトスポットです。丘陵地帯に広がる美瑛の風景は、四季折々の美しさがあります。特に、夏にはラベンダーやポピー、ひまわりが咲き誇り、色とりどりの丘が一面に広がります。観光地としても有名な「青い池」も訪れる価値があり、その透き通った青色はまるで絵画のようです。
さらに、稚内から南へ下ったところにあるエサヌカ線も絶好の撮影ポイントです。エサヌカ線は、直線の道路がどこまでも続く光景が印象的で、晴れた日には空と大地のコントラストが際立ちます。バイクと一緒に走る姿を写真に収めれば、北海道らしい爽快な一枚を残せるでしょう。
北海道ツーリングでは、このような自然の美しさや壮大な景観を存分に堪能できます。訪れる前に下調べをして、素晴らしい写真映えスポットを狙いましょう。
モデルコース3選
北海道でツーリングを計画する場合、限られた時間で効率的に北海道を満喫できるプランを選ぶのがポイントです。以下に3つのおすすめのコースを紹介します。
道北の宗谷岬・稚内エリアを巡るコース
このコースは、日本最北端の宗谷岬や稚内エリアを中心に巡るプランです。初日は苫小牧や函館に到着後、北へ向かって稚内を目指します。オホーツク海沿いに広がる壮大な風景を楽しみながら、途中で自然豊かな原生林や牧草地を眺めつつ進みます。
宗谷岬の記念碑で最北端到達の証明写真を撮り、ノシャップ岬の夕日も見逃せません。日没時の鮮やかな光景は格別で、記憶に残る瞬間となるでしょう。稚内からエサヌカ線に沿ってオホーツク海沿岸を南下し、知床半島まで足を伸ばすと、広大な自然が広がる原生林と風光明媚な景色に癒されます。
知床峠では雲海を見下ろし、晴天時には樺太まで見えることもあります。
富良野・美瑛エリアの丘陵風景を満喫するコース
ラベンダー畑が広がる富良野や、美瑛の丘陵地帯を巡るのがこのコースの特徴です。
まずは旭川での宿泊からスタートし、2日目に美瑛エリアでカラフルな丘を堪能します。「青い池」や「白ひげの滝」などの自然スポットも訪れましょう。特に「青い池」は、その幻想的な色彩と静寂な雰囲気で多くの観光客を魅了しています。
3日目以降は富良野へ移動し、ラベンダー畑で有名なファーム富田でカラフルな花畑を見学します。周辺の温泉施設でリラックスし、体を癒しながら美瑛・富良野の自然を満喫するのも良いでしょう。
道東エリアで知床と釧路湿原を満喫するコース
道東エリアは、世界自然遺産の知床半島や広大な湿原が広がる釧路湿原が魅力です。初日は釧路湿原で野生動物の観察やカヌー体験を楽しみ、その後、知床半島へ移動します。知床五湖の散策や、自然豊かな知床峠の眺望は必見で、特に早朝や夕方には美しい光景が広がります。
さらに、知床の羅臼ではホエールウォッチングが楽しめ、クジラやシャチといった壮大な海の生き物に出会えることも。夜には、知床の星空がクリアに見え、運が良ければオーロラのような夜空を堪能することができます。
以上の3つのコースは北海道の魅力を堪能できるプランです。どのコースもそれぞれの地域の特色に合わせて、自然や絶景、アクティビティが楽しめます。自分の興味に合わせて最適なコースを選び、北海道の広大な自然を堪能しましょう。
ツーリングの注意点と安全対策
北海道ツーリングの注意点として、まず挙げられるのは野生動物の飛び出しです。エゾシカやキタキツネなどが道路に飛び出してくることがあり、特に夜間は視界が悪くなり、衝突の危険が高まります。したがって、夜間の走行は避け、早朝や夕方に移動するようにしましょう。やむを得ず夜間に走行する際は、スピードを落として慎重に進んでください。
次に、北海道のガソリンスタンドは都心部以外では閉店が早く、田舎道では数十キロ以上スタンドがない場合もあります。ガソリンの残量には常に注意し、できるだけ早めに給油することを心掛けましょう。特に夕方以降は多くのスタンドが閉まるため、昼間のうちに給油を済ませると安心です。
また、北海道は広大なエリアに様々な気候があり、地域や時期によっては気温差が激しいこともあります。夏場であっても朝晩は冷え込むことがあるため、薄手の防寒着を携帯し、天候が変わっても快適に走れるようにしてください。
さらに、突然の悪天候や強風でバイクがふらつくこともあるため、走行中に雨や風が強まった場合は安全な場所で休憩し、無理な走行は控えましょう。
最後に、長距離走行による疲労や交通ルールの確認にも注意を。広大な北海道はスポット間の距離が長く、油断すると疲労が蓄積します。適度に休憩を取り、ツーリング中の安全を保ちましょう。また、道路のルールを守り、スピード違反や交差点でのトラブルを避けるために、事前に交通規則を確認してください。
これらの注意点を守り、安全対策をしっかりと講じることで、北海道ツーリングを安心して楽しめます。
まとめ:北海道のツーリングがつまらないなんてありえない
本記事の内容をまとめます。
- 北海道ツーリングがつまらないと感じるのは、個人の期待とのギャップによる
- 雄大な自然を期待して訪れるが、実際は単調な景色が続くこともある
- 内陸部や直線が多い道では、景観の変化が乏しく感じられる
- 天候の変化が激しく、雨や霧、強風が予定に影響することが多い
- 悪天候でのツーリングは視界も悪く、疲労が増す
- 北海道は広大であり、長距離移動が必要な場所が多い
- 長時間の走行は体力を消耗し、疲労が累積する
- ルート選びは非常に重要で、景色の変化を楽しめる道を選ぶべきである
- 海沿いや山岳ルートは、内陸部に比べて飽きさせない
- 現地のグルメや観光スポットを積極的に楽しむべきである
- 現地の食事は旅の楽しみ方を大きく左右する
- スケジュールは余裕をもって計画し、無理のないペースで進めるべきである
- ツーリング中の休息は適宜取り、体調管理を怠らない
- 事前にルートとスポットの情報収集を行い、興味のある場所を把握しておくべきである
- 様々な対策を講じることで、北海道ツーリングの満足度を高めることが可能である
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